エステサロンの集客に不可欠な広告ですが、紙媒体のチラシからWeb広告、SNSなど多くの種類があります。予算内で効果的な広告を打つためには、それぞれの特徴を知っておきましょう。
本記事では、エステサロン広告の種類や特徴、費用などを紹介します。
さらに、注意が必要な広告表現についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
エステサロンで活用される広告の種類や特徴
広告にはオフラインとオンラインがあり、オンラインでもプラットフォームによって特性が異なります。エステサロンのコンセプトやターゲットに合った媒体を選択しましょう。エステサロンで利用される広告の種類と特徴、費用の相場を解説します。
オフラインの広告
特定の地域やコミュニティでの宣伝、集客に有効です。
チラシ
特徴:デジタル化が進む中でも、チラシはオフラインでの広告活動において欠かせない存在です。エステサロンが近隣住民に直接アプローチする手段として有効です。完成したチラシは、手配り、ポスティング、または近隣のお店に設置することができます。特に美容室やカフェなどに設置すると効果的です。
費用:A4サイズフルカラーを発注した場合、4万~12万円程度(A4サイズ100部~300部程で1部あたり5円から15円前後)、ポスティングは5,000部で2万円~。
エステサロンのチラシについての詳細は以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
交通広告
特徴:電車やバスの車内ポスター・ステッカー、駅貼りポスター、タクシーの窓ステッカーなどがあります。エステサロンの場合、最寄りの駅や、ターゲットとなる客層が多く利用する駅でのポスター掲示が特に効果的です。駅は多くの人が行き交う場所であり、通勤・通学の際に繰り返し広告に接することで、潜在的な顧客の記憶に残りやすくなります。
費用相場:車内ステッカーは5万円、駅貼りポスターは1,600円くらい。掲載期間は7日間程度。
オンラインでの広告
インターネットを通じて、特定の興味やニーズを持つ顕在・潜在層に広告を届けることができます。
ポータルサイトへの掲載
特徴:エステメニューと地域などの検索で表示されるため、新規獲得に効果的。大手だとホットペッパービューティーや楽天ビューティーなどがあり、店舗情報やメニュー、クーポンなどが載せられます。公式サイトとしての活用も可能です。
費用相場:完全無料なものから、初期費用とネット予約で施術料の15%、電話予約は1,000円などの成果報酬、費用は個別相談など掲載する媒体によって異なります。
Web広告
リスティング広告とディスプレイ広告の2種類に分類されます。
リスティング広告
特徴:Googleなどでキーワード検索した結果に表示される広告で、検索結果画面の上部や下部に「広告」「スポンサー」と表示されるコンテンツです。美容に対して具体的な関心や悩みがある顕在層にアプローチできます。
費用相場:クリックされた回数で料金が発生するクリック課金制度で、最低料金は1,000円~、1か月だと平均20万~30万円。
ディスプレイ広告
特徴:Web上に画像や動画形式で表示される広告です。美容系のコンテンツをよく見るなど閲覧履歴やターゲット層に近い年齢・性別・地域などで表示されます。美容に興味がある潜在層にもアプローチできます。
費用相場:広告がクリックされた回数で発生するクリック課金と、広告が表示された回数で発生するインプレッション課金の2種類があります。月額の平均はどちらも20万~50万円です。
SNS広告
SNSは若者や一部のコアユーザーだけではなく、幅広い層で生活に欠かせない存在になっているツールであり、アカウント開設や投稿は無料で行えるため取り入れやすい広告手法です。代表的なSNS媒体の特徴を解説します。
X(旧Twitter)
特徴:Xでの広告ポストは、通常と同じ形式で配信する「プロモ広告」が多く、画面下部に「プロモーション」と表記されています。ユーザーは「ランチ」や「肌荒れ」など具体的なワードで検索し、積極的に情報収集を行うことが多いため、明確なニーズを持った顧客にアプローチできる可能性があります。Xでは、通常の投稿による情報発信でも一定の効果が期待できますが、より効果的に広告を配信したい場合は、有料サービスの「X Premium」の利用を検討しましょう。信頼性を示す認証バッジが付与されるだけでなく、広告の出稿が可能になります。また、通常の投稿よりも上位に表示されやすくなるため、より多くのユーザーの目に留まる可能性が高くなります。
費用相場:アカウント開設は無料、「X Premium」はベーシックプラン月額368円、広告出稿はプレミアムプラン月額980円以上。クリック課金は24円~200円、インプレッション課金は400円~650円。
インスタグラム
特徴:インスタグラムでの広告は、投稿したコンテンツのユーザー名の下に「広告」と表記されており、画像広告や動画広告の「ストーリー」が特徴的です。プロアカウントに切り替えると、連絡先の表示や広告の出稿などが行えます。写真投稿やライブ配信が多く、ビジュアルに訴える美容系コンテンツ向きです。
費用相場:プロアカウント切り替えは無料。クリック課金は40~100円、インプレッション課金は0.5~1円。
LINE
特徴:LINE広告はトークリストの上部やLINEニュース内でのテキストと画像のコンテンツ表示があります。また、VOOMでは動画が表示され、「AD」や「広告」と表記されています。出稿するには広告アカウント取得が必要です。LINE公式アカウント(LINEビジネスID)の取得で利用できるクーポンや来店時にポイントを貯められるショップカード機能も、エステサロンのリピート率アップに有効です。
費用相場:公式アカウントは無料のコミュニケーションプランもあり、クリック課金は40~150円、インプレッション課金は400~1,000円です。
エステサロンで注意すべき広告表現
エステサロンの広告作成時に、注意しなくてはいけないことを紹介します。
把握しておくべき法律と規制内容
エステサロンの広告は複数の法律で規制されています。主な法律概要と規制内容は以下の5つです。
1. 薬機法(医薬品医療機器等法)
「医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療(医薬品等)の安全性と品質を確保し、保健衛生の向上を図ること」を目的とした法律です。医薬品等でなければ予防や治療はできないと定められています。
エステサロンの広告は、第66条の「虚偽・誇大広告等の禁止」と第68条「承認前医薬品等の広告の禁止」で規制されています。
NGな表現や内容:エステ機器を医療機器のように表現すること 、アンチエイジング、〇〇予防、シミを消す、治すなどがNGになります。
2. あはき法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律)
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師の免許・業務内容・広告のガイドラインについて定められた法律です。
エステサロンの広告は第1条「あん摩、マッサージ、指圧、はり、きゆうを業とするには、免許を受けなければならない」に関係しています。
NGな表現や内容:無免許のエステサロンのメニューでマッサージ表記はNGです。
3. 景品表示法
不当な景品類や表示による消費者の誘引防止のため、実際よりも著しく優れた内容に見せる・著しく有利だと見せる表示、過大な景品をつけての販売を規制する法律です。
エステサロンの広告は第5条の「不当な表示 1.優良誤認(商品・サービスの品質を実際よりも優れていると誤認させる)、2.有利誤認(商品やサービスが著しくお得だと誤認させる)」で規制されています。
NGな表現や内容:優良誤認は最高の~、世界初、〇日で〇kg減、No.1、完全などがNG。有利誤認は1分で効果が出る、今だけ〇%オフ、二重価格などがNGです。
4. 特定商取引法
違法・悪質な勧誘行為を防止し、消費者の利益を守ることを目的として契約に関するルール制定、広告規制を定めた法律です。
エステサロンで1か月以上かつ5万円を超えた料金の契約は契約特定継続的役務提供に該当し、第43条の「誇大広告等の禁止」により「事実に相違する表示」や「実際よりも優良、有利と誤認させる表示」が規制されています。
NGな表現や内容:たった10分で驚きの効果、永久、今なら〇〇〇円などがNGです。
5. 医師法
医師の免許・国家試験の制度、業務上の義務などを定めた法律です。
第17条で「医師でなければ、医業をなしてはならない」とあり、医師ではないエステティシャンが医療行為と誤認される表現は抵触する可能性が高いでしょう。
NGな表現や内容:予防、治療、治る、効く、解消などはNGです。
ビフォーアフターの写真掲載はNG?OK?
エステサロンの広告を作る際、ビフォーアフターの写真を載せたいと思う方は多いでしょう。
気になるのが広告規制に抵触するかどうかです。禁止ではありませんが、掲載するには、大きく4つの注意点があります。
- 施術のみで短期間に劇的な変化があるような表現
- 平均値ではなく特別例を載せる
- 医療行為と誤認させる表現
- 虚偽の情報
エステサロンの広告はコンセプトと予算に合った媒体で、適切な表現を
エステサロンの広告を行う媒体はさまざまあり、特徴や費用も異なります。エステサロンのコンセプト、ターゲット層にアプローチできる媒体を選んで、予算内で効果的なプランを立てましょう。広告の目玉として、興味を引くエステ機器を導入することもおすすめです。
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