エステサロンを開業後、まず壁となるのが集客の問題です。エステサロンの市場規模は2000年をピークに横ばいで推移しており、うまく集客できていないエステサロンも多いのではないでしょうか。
本記事では、エステサロンの集客がうまくいかない原因と集客するためのコツ、集客方法について解説します。
集客方法で悩んでいるエステサロンの経営者や開業予定者の方はぜひ参考にしてください。
エステサロンで集客がうまくいかない5つの原因
エステサロンでうまく集客ができない原因はさまざまですが、主に以下の5つが考えられます。
マーケティング不足
エステサロンは、潜在顧客のニーズを的確に捉え、それに合ったサービスを提供することが重要です。また、ターゲット顧客層に効果的にアプローチするためのマーケティング戦略を立てることが必要不可欠です。マーケティングを十分に行わないと、せっかくの良いサービスも顧客に届かず、集客に繋がらないのです。
エステサロンのコンセプトが明確になっていない
エステサロンのコンセプトが明確でないと、ターゲットが曖昧になり、来店を躊躇させる原因となります。集客力を高めるには、コンセプトを確立し、内外に発信していくことが重要です。
知識、技術、接客などスキル不足
エステサロンでは、スタッフのスキルが顧客評価に直結します。スキル不足は施術の質低下や関係構築の失敗を招き、リピート率の低下や悪い口コミにつながります。開業前に十分な準備を行い、スタッフ教育に力を入れることが重要です。また、開業後も継続的な研修や勉強会を実施し、スキルアップを図ることが求められます。
エステサロンの認知度が低い
エステサロンの認知度は看板など外観の視認性に問題があったり、が十分な効果を発揮していなかったりしている状況です。また、競合店と差別化ができていないと目に止まりにくく、認知されません。
顧客の新規獲得を重視しすぎている
エステサロンにとって顧客の新規獲得は重要ですが、安定した集客のためにはいかにリピート率を上げるかが鍵となります。新規獲得に偏りすぎると、一時的な集客は得られても、リピート率が低くなり、安定した売上を確保することが難しくなります。また、既存顧客が離れていくことで、口コミ効果も期待できなくなるでしょう。
エステサロンは、新規顧客の開拓とともに、既存顧客との関係性を深め、満足度を高めることが大切です。
エステサロンの集客をアップするには?
エステサロンにおいて集客をアップするためのコツを紹介します。
市場調査を行い、カスタマージャーニーを分析する
ニーズを掴むための市場調査だけでなく、お客様がエステサロンを認知して来店するまでの一連の行動「カスタマージャーニー」を分析することで、集客するために必要な仕掛けが明確になります。現在は立地条件での行動だけでなく、インターネットを経由したカスタマージャーニーの分析も必須です。
ターゲット層のペルソナを具体化する
20代の学生が気軽に利用できるエステサロン、30代の会社員が癒しを求めて利用するエステサロン、30代の共働きで子育てをしている女性がすき間時間でもケアできるエステサロンなど、ターゲットによって求めているエステサロンのコンセプトは異なります。どういう人が何を求めて訪れるのかというターゲット像のペルソナをより具体的に設定しましょう。
競合店の状況を把握し、差別化する
同じ地域の競合店のメニュー内容や口コミ、広告方法を把握することは集客にとって重要です。メインメニューやエステ機器の導入で違いを出すのか、インターネットではなくチラシや案内状など地元に密着した告知をするのかなど、差別化するための方法を具体的に考えましょう。その差別化が独自の強みとなります。
再来店したくなる工夫をする
新規獲得に不可欠な初回限定クーポンですが、それだけでは再来店につながりません。クーポンでも来店回数に応じたもの、施術内容に合わせたものはリピートのきっかけ作りに効果的です。また、Web登録した人限定のお得なサービスやショップカード、セルフケアも含めたより詳細なカウンセリングの実施は特別感があり、再来店につながりやすくなるでしょう。
エステサロンの集客方法
エステサロンが集客するための方法として、7つのアイデアを紹介します。まずは着手できそうなものから、試してみてはいかがでしょうか。
1. ホームページ
エステサロンのホームページやブログを開設し、店内の様子がわかる詳細情報、美容にまつわる情報を発信します。
2. SNS
インスタグラムやX(旧Twitter)、公式LINEなどで最新情報、キャンペーンを告知することで、いち早く情報を拡散できます。
3. Web広告
クーポンサイトや、ポップアップ広告でエステサロンの最新情報を告知します。
4. 動画配信
新サービスの紹介やセルフケアなどエステサロンのコンセプトに合った美容関連の動画を配信することも効果的です。
5. チラシ
ポスティング、手配り、美容室やカフェなどでの店内設置で告知します。エステサロン認知からキャンペーン、季節ごとにおすすめメニュー提示など臨機応変に実施することが可能です。
6. 看板やPOPなど外観の改善
目に止まりやすく、記憶に残りやすい色づかいやデザインを意識しましょう。
7. お礼状、季節の挨拶、施術後の様子確認
「また行こう」と思ってもらう、リピートのきっかけ作りをします。
検索エンジンで調べてエステサロンを知ることが当たり前の現代において、集客のために1~4のインターネット活用は不可欠です。ただし、欲張ってすべてを行ってもコストと効果が見合わないことにもなりかねません。エステサロンのコンセプトとペルソナに合わせたカスタマージャーニーを分析し、メインとなるインターネット活用法を選んだほうがいいでしょう。インターネットを活用する際はGoogleアナリティクスなどのツールを用いて、インターネット上の動きも分析するとさらに効果的です。
5~7はアナログな方法ですが、低コストで一定の効果が見込めます。施術後の様子を店舗側から確認することで信頼度を高め、お礼状や定期的な挨拶状でエステサロンを思い出してもらうことは、リピート率アップにつながります。
チラシでの宣伝活動についての詳細は以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
エステサロンの広告表現で注意すること
エステサロンが広告を行う際、薬機法などで定められた規制に抵触しないよう細心の注意が求められます。
誇大広告や優良誤認などは違法
エステサロンの広告規制に関わる法律は薬機法、景品表示法、あはき法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律)、特定商取引法、医師法が挙げられます。
具体的な禁止事項は次のとおりです。
- 薬機法の第66条「医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品などの虚偽や誇大記事の作成、広告、流布の禁止」において、医師が効果を保証、医療機器を使用していると思わせる表現
- 景品表示法第5条「不当な表示 優良誤認表示・有利誤認表示」で食事制限なしで痩せられると思わせる表現、わざと高い料金設定にする二重価格表示など
- 特定商取引法第43条「誇大広告等の禁止」において、わずか10分で〇キロ減など事実に反する表示など
- 医師法第17条「医師でなければ医業をしてはならない」において、医療行為と誤認させるような表現
- あはき法第1条の3「免許の申請」において、免許を持たないエステサロンが「マッサージ」と称すること
エステ業界団体による統一自主基準
各業界では医師やあはき法など業法による広告規制ガイドラインが整備されています。しかし、エステ業界はそもそも業法が制定されておらず、厚生労働省でもエステ業に絞ったガイドラインは作られていません。
コンセプトとターゲットを明確にし、適切な広告表示で集客アップ&リピーター獲得につなげる
エステサロンの集客成功の第一歩は、コンセプトとターゲットの明確化です。それにより、競合店と差別化する強みや最適な集客方法も導きだすことができます。また、エステサロンの集客においては、エステ機器の導入も効果的です。
プロラボソリューションの「GROTTY PRO」は、LEDライトの近赤外線と皮膚の表面にゆらぎを与える音響振動のWでアプローチするマシンです。また、「RELEASE CUTTER」は、独自開発のスクリュー状4D電流「ECMS」で筋膜に働きかけるトータルケアマシンで、施術効果や汎用性が高いため、ターゲットの興味を引くきっかけになります。
どちらも無料体験会を実施しているので、ぜひ一度お試しください。
※ GROTTY PROとRELEASE CUTTERは医療用機器ではありません。